WHOが初めて発表したてんかんに関するグローバルレポートで、貧困国におけるケアの格差が浮き彫りに

モザンビークのマプトにある心理社会的リハビリテーションセンターで、痙性四肢麻痺とてんかんを持って生まれた8歳のフィロメナと母親が絵に色を塗っている。

発展途上国では、てんかん患者の10人に7人以上が、必要とされる低コストの治療を受けられないでいます。

国連の健康専門家は木曜日、このことがてんかん患者の死亡リスクを先進国よりも「著しく高く」している可能性があると指摘しました。

国連世界保健機関(WHO)が発表したてんかんに関する初のグローバルレポートによると、患者一人あたりの薬代が年間5ドル程度であるにもかかわらず、このような治療格差が存在しています。

治療薬の不足に加えて、多くの貧困国では、専門の医療従事者があまりにも少ないのが現状です。

■貧しい国では医薬品や専門医が不足している

WHO精神保健・薬物乱用部門のタルン・ドゥア博士は、「人口100万人に対して専門の神経外科医が1人しかいない国もあり、そのため地域の保健センターで治療を行うことが求められている」と述べています。

「てんかんの治療格差は受け入れがたいほど大きく、てんかん患者の約4分の1は予防可能であることが明らかになっています」と述べました。

てんかん患者の70%は、プライマリーヘルスシステムで供給可能な医薬品を利用することで、発作を起こさないようにできることがわかっています。」

てんかんは、出産時の外傷、脳の感染症や損傷、脳卒中などが原因で発症します。

脳内の異常な電気活動により、発作や異常な行動、感覚、時には意識の喪失などが起こります。



■誤解されるてんかん患者

てんかんを取り巻く多くの誤解の中には、てんかんが伝染するという誤った考えがあります。このことが、多くのてんかん患者が敬遠され、「恥ずかしい」という気持ちを持つ理由の一端を担っているとデュア博士は言います。

このようなスティグマは、イギリス、フランス、スイスなど、すべての国で存在していると彼女は指摘します。

てんかんは、最も一般的な神経疾患の1つであるにもかかわらず、「誰もこの病気について話そうとしないので、私はてんかんを無視された病気と呼んでいます」とドゥア博士は主張します。

職場では、誰かがてんかん発作を起こすと、「突然、危機的状況に陥り、何をしていいかわからない」ということになります。

また、「てんかんの子供と一緒に遊ぶと、子供がてんかんになる」という誤った考えや、「てんかん患者は非常識だ」という考えも否定しています。

低・中所得国では、国際抗てんかん連盟や国際てんかん事務局などの非政府組織と共同で作成したWHOの報告書によると 

薬が不足していることに加えて てんかん患者は、発作後に専門的な治療を受けられないことや、溺死などの予防可能な原因により、溺死、頭部外傷、火傷などもあります。

WHOによると、発作が終わって意識が戻るまでは、体を拘束したり、口に何も入れたりせずに、手をそっと置いて安心させ、気道を確保しておく必要があります。

■メンタルヘルスについて

症状が出る事で不安がある人もいます。その不安を回避する事で生活の質を向上させて、より良く考えながら進んでいきましょう。

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